:5月の定例バンドリハ

先週の土曜日、5月9日は、2月以来3か月ぶりの地元バンドの練習がありました。
毎月第2土曜日定例のはずだったのですが、ちょっとドラムさんの都合があり、3か月ぶりとなってしまいました。


練習といっても、毎回、課題曲は1曲だけで、かわりにこの1曲はこの練習が終わると自動的にバンドの持ち歌=いつでもステージで演奏できる曲に登録されてしまうので、バンドメンバーは「練習」とは言わず「リハ」(リハーサル)といっています。
もちろん、空き時間や途中「息抜き」に今までやってきた曲も演奏するんですが、こちらはもう仕上がっている(ハズの)曲ですので、まったく練習にはなりません(涙)。


で、
今回の課題曲は"Move Over"。


この"Move Over"は非常に有名な女性ボーカルJanis Joplinの魂のロックです。
Janis Joplinは、有名というような形容詞では語りきれないすごいアーティストですよね。ある意味、女性ロックボーカルそのものを創ってしまったと言っても過言ではないと思います。
ただ、彼女の歩んだ道はそのアーティストとしての栄光とは裏腹に逆境ばかりでした。シャイでまじめな性格故か高校では他の生徒から孤立しがちで、歌を天職と見つけ大学を中退してまで歌の世界に飛び込んだものの、その素晴らしすぎるボーカルに見合うバックがなかなか見つからず、70年に「フル・ティルト・ブギー」というまさに彼女にふさわしいバンドをやっとを手に入れたのものつかの間、このバンドで録り始めたアルバム『Pearl』の完成前に、彼女はヘロインのオーバードーズによって、若干27歳という若さで天に召されてしまいます・・・
女性ロックボーカリストの中で、こんなに偉大で早熟かつ悲劇のヒロインはほかにいませんよね。
そんな、最後まで歌にしか癒しを求められなかった彼女の魂の悲痛な叫びの固まりであるアルバム"Pearl"(内1曲は彼女の夭逝のために、ボーカルなしのまま発売)。
そのアルバムの1曲目であり、アルバム代表曲ともいえる、この"Move Over"は、まさに、女性ロックの最高峰と言ってもよいでしょう。


そんなすごい曲をやるわけですから、一筋縄でいくと思っている方がおかしいのですが、当初、そんな難曲・大曲だとは思わず、たかをくくっていました。しかし、この曲はホントにトンでもない曲でした。
当然、trillimicはベースで、今回はフレッテッドな曲なので、先日ご報告させていただいたように、5弦ベースですから、多少は楽でしたが、それでも、最後まで、まったく気を抜くことができないにもかかわらず、コンスタントな演奏技術状態を長時間維持する=気合い入れすぎで疲れて指がへろへろにならないようにする必要もあり、まさに大変でした。
特徴的なのは、この曲、歌の第1フレーズからギター、第2フレーズからはベースもボーカルとユニゾンなんです。つまり、ボーカル・ギター・ベースにえらい緊張+がんばりが必要な曲。この曲の後でも、こんなにボーカルに負担が大きくて、しかも非常にシンプルなアレンジの曲って、純粋ロックには少ないと思います。


結局、リハ前3日間は、毎日2時間程度の自宅練習をおこない・・・もちろん、毎日最低でも30分ぐらいはベースにさわっていましたよ。たぶん(汗)・・・当日は午後一杯リハ直前までかなり弾きこみました。といってもたかがしれてるんですけど・・・


で、なんとか、一応仕上がりました。
が、それにしても、この曲はうるさい音量が出る割には、音がスカスカになりやすく、コード感がつかみにくい曲だなぁと、ドラムさんと反省しきりでした。
また、楽器構成が原曲とはかなり違います。

原曲→ボーカル、リードギター、オルガン、ピアノ、ベース、ドラム・・・えぇ〜!!それだけ〜!!!
地元バンド→ボーカル、コーラス&サイドギター×2名、リードギター、キーボード、サックス、ベース、ドラム・・・おぉ8人構成!

なので、手のすいている人への役割分担や、音のバランス調整があります。
そんなこんなで、やはり大人数ですから、音量が爆音化しやすいし、バランス調整が一段と難しいんですよね。
ま、今後は、さらにメンバー各人の個人練習を重ねてもらうことで、厚み&アンサンブルバランスを出すしかないだろうと思います。
trillimicももっと自己練習がんばろ〜っと。


ということで、今月のリハは終了。


ちなみに来月の課題曲はClaptonさまです。
曲名はまた後で。