自宅100M計画の続き

自宅の100M計画は続きがあるのでした。

  • pismo

その後、というか並行で、衝動購入したPowerbook pismoを子供達がDVDを車の中でも見られるマシンに仕上げる作業をしていた。
実際には、ubuntudebianをインストールすることにしていたが、これが非常に大変でした。

  • Express5800

それとは関係なく、友人から「パソコンに出物がありますよ。」という情報をいただき、Webページを見てみると、Express5800/110Gdが、CPU celeron-D 2.9G/メモリ512Mで17,850円(税込み)という破格のお値段。
ただし、友人曰く「企業オンリーみたいなんすよねぇ。」
ということで、早速、NECに問い合わせ。
「個人でも買えないんすか?」
「以下の条件をご承諾頂ければ、個人でも購入可能です。」(おぉ!!)
「1.クーリングオフできません。2.代金振り込み後は返金不可。3.保証期間内故障でも返品は不可。つまり修理のみ。4.故障保守契約はできません。あと、条件ではありませんが、商品の発送は10日程度最大でかかります。以上です。」(だったと思う。)
なんだ、全然OKじゃん。6月22日に早速注文。27日に到着した。(早い〜)

ハードディスク調達

pismoとExpress5800に入れるためのHDDがない。両方ともHDDレスの状態での購入なのだ。
pismoはide2.5インチで15mm以下ぐらい(そんな厚いのいまは売ってない。)で、Express5800はシリアルATAsata)で普通に3.5インチが使える。
ということで、早速27日夕方に秋葉のZOA秋葉原本店(が一番安かった)に行ってそれぞれ購入した。
しかし、ZOAのwebページの地図は非常にわかりにくいし間違っている。あんなところに三和銀行はないぞ。ってそもそもいま三和銀行なないぞ。
で、
pismo用の2.5インチは5400rpmの日立製
HTS541280H9AT00 80GB 8MB \6,825
Express5800用の3.5インチSATAは7200rpmの日立製
HDT725032VLA360 320GB 16MB SATA/3Gbps \8,348
ついでにいまのwinパソコン用のメモリも買った。
以上をご購入。あ、あとSATAケーブルも50cmを1本だけ購入。一時的に接続するときは30cmではつなげないからね。
その他にベースプリアンプ改造用のコンデンサをラジ館で1個、ベース用の赤シールドと赤ストラップをLAOX-MusicVoxでそれぞれ購入。(全くのついでだ。)
以上を持ってルンルンで帰宅。

その後、27日夜に早速それぞれインストールを開始。

その後のインストール(pismo編)

pismoは当然PowerPCなので、debian-powerpcを入れることとした。
当初、ubuntu-powerpcを入れようとしたのだが、起動はするのだが、インストール画面がどうしても表示されないので、もう、だまってdebianに変更した。
で、これからがなかなか大変だった。

  • yabootしない

debian-powerpcbiosも当然OpenFirmwareになるが、ここから起動するブートローダはyabootと呼ばれるLinux専用のブートローダだ。
当初、このブートローダは、Linuxが対応するどんなファイルシステムでも起動できると思っていた。
(実際にインストールはどんなFSでもできてしまう。)
そこで、trillimicはJFSやXFSが好きなの、JFSをすべてのパーティションに選び、パーティションの最初にはガイドが勝手に作った(おそらくHFS?)パーティションを残して、手動でパーティション設定をした。
その後、順調にインストールは進んだが、リブート前のブートパーティションへのカーネルインストールでエラーになった。インストールできないと言われている。
そこで、IBM/PC系ではよく起こっていたbootのイメージが入る/bootパーティションだけ、ext2にして、再度インストールしてみたが、やっぱりダメ。
おかしいなぁ。とりあえず、初日はここでダウン。
(その後、いろいろやって2日消化)

で、「もしかしてyaboot?」と思い始めて、ブートパーティションの他にルートパーティションも必要なことを思い出した。
いまのLinuxカーネルdebianの場合、ドライバーを山ほど積んでいるので、4MBを超える巨大なものとなっている。そのため、initrdでなければ起動できない。
当然、ブートカーネルブートローダの必要な場所(ブートパーティションとは限らない)に書かれるが、initrdイメージは通常ルートパーティションまたはインストール時に作ったブートパーティションに書かれている。
yabootはこのinitrdイメージも読み込めなければ、起動することはできない。
で、どうもJFSやXFSはyabootがまだ対応していないようなのだ。
その他面倒なので、ガイドに沿ってお仕着せのパーティション分割で、容量だけちょっと変えて、ext3ファイルシステムに全てのパーティションを統一した。
それでインストールすると、難なく全てが終了。
Xの起動画面までたどり着いた。(意外と拍子抜け。)
しかし、これからが大変だった。

  • 名前解決が・・・

なぜか、名前解決しないのだ。(ここから先はExpress5800も同様の現象になったので、そちらと合流します。もう少ししたまで読んでください。)

その後のインストール(Express5800編)

Express5800は、今後の主力マシンになるので、使いやす〜いデスクトップマシンに仕上げなければならない。
いろいろ物色してみたが、どうもubuntuがよさそうな気配なので、とりあえず、こいつにしよう。
debianベースだし、いざとなれば、全部debianに換えちゃえばいい。
ということで、早速CD-Rに7.04の日本語チームよってたかって日本語化版(そんな名前ではない)をインストール。
こちらは、root,usr,var,tmp,home,usr/localを別にし、それでも320GBはでかすぎなので、srvとoptパーティションを作った。optはxfs、あとは全部jfsにした。
やっぱり、商用だったジャーナルファイルシステムはmkfsからして、全然速さが違う。
あっと言う間にパーティションができあがり、インストールも順調に進んだ。
カーネルのブートレコードへのインストールも難なく終了し、全部がうまくいったかに見えた。
そして再起動。
うんうん、ubuntuのX起動画面。id入力画面までスムーズに来た。
よしよし、ユーザIDで立ち上げ、ホームが立ち上がった。
すごい、すごい簡単。こりゃあいい。
で、続きの作業をしようとしたら、DNSが引けない。
おぉ?なんだ??

名前解決しない

ここからはpismoもExpress5800も一緒なので、まとめて書きます。
Express5800インストール後2日、pismoの方を先に仕上げていたので、その間名前解決問題は店ざらし
しかし、pismoでも同様の問題が発生。そこで合流と言うことになりました。
29日夜から、延々いろいろ調べてみました。

まず疑ったのは、IPv6でした。
http://debian.fam.cx/index.php?install#content_1_62
こんなページにIPv6を見に行くと遅くなると出ていました。
「これか?」
と思ったのですが、その通りにやっても何も解決しません。
そもそも、ちょっと現象が違うようだし・・・
(後から思えば、ここでよくメッセージを見ていればよかったです。)

カーネルモジュールでIPv6関係やIPv4関係などネットワークのドライバーが足りないのではないかと考え、とりあえずIPv6モジュールを入れることにしました。
いろいろ調べて(約半日)わかったことは、pismoもExpress5800もlibがちゃんとあるということです。
そこで、modprobe ipv6で難なくモジュールロード。でも全然変わらない。
一応、/etc/modules.confにipv6を追加して再起動。でも全然変わらない。

とりあえず、pismoはおいておいて、Express5800はIntel/IBM/PCマシンなので、カーネルを入れ替えてみた。正確には付け足してみた。カーネルダウンで2.6.20→2.6.18にしてみたが、やはり現象は変わらない。

う〜む。どうしてだろう。(この時点で既に30日土曜日の深夜。)
寝てから考えよう。
しかし、日曜日は出かける用事がある・・・

問題解決

結局、日曜日の夜中、子供達(含むカミさん)が寝静まって23時ごろから、作業再開。
何の気なしに、ちゃんと動いているdebianマシンの/etc/resolv.confをcatしてみる。
nameserver 202.238.xxx.xxx
ふんふん。で、Express5800のresolv.conf
nameserver 202.235.xxx.xxx
うんうん。ちがわねぇじゃん・・・・!!!!!おぉぉぉぉ!!!!!!
なんだ、アドレスちがってんじゃん!!!
pismoは?同じ間違いしている〜!!!!
はやぁ〜・・・・
で、
235→238
難なく名前解決開始。
もう、まったく〜。すげ〜〜〜〜タコ、タコタコタコ。
どっと疲れが出た。もう24時回っているし。
が、残っているインストールのアップグレードをそれぞれ仕掛けて、ちょっと台所に。
自家製の(要は自分で作った)レモンスカッシュをたっぷり飲んで、一息入れて。
その間にだいたいのインストールは進んでいる。
しかし、ubuntuのセキュリティサイトは遅い。ダウンロードが100k前後だ。まぁ、しょうがない。
ということで、両方のアップグレードが終わったのが、2時前ぐらい。
それから、マルチメディア関係をインストール。
pismoはDVDみられなきゃ意味がないからね。
ところが、debian-multimedia.orgはpgpのキーが標準登録されてないのよね。
http://debian.fam.cx/index.php?AptGet#content_1_4
とか、
http://9876543210.cocolog-nifty.com/debian/#video
にやり方が出ているッス。

一応、実際にやってみたことをちゃんとレポートしておこう。
# aptitude upgrade
<中略>
W: GPG error: http://www.debian-multimedia.org etch Release: 公開鍵を利用できないため、以下の署名は検証できませんでした: NO_PUBKEY 07DC563D1F41B907
W: GPG error: http://www.debian-multimedia.org sid Release: 公開鍵を利用できないため、以下の署名は検証できませんでした: NO_PUBKEY 07DC563D1F41B907
W: これらの問題を解決するためには apt-get update を実行する必要があるかもしれません
って、表示される。

# gpg --keyserver (キーサーバ名) --recv-keys (キー ID)
# gpg --armor --export (キー ID) | apt-key add -

が正しい書式。
で、

# gpg --keyserver wwwkeys.eu.pgp.net --recv-keys 1F41B907
gpg: directory `/root/.gnupg' created
gpg: can't open `/gnupg/options.skel': そのようなファイルやディレクトリはありません
gpg: keyring `/root/.gnupg/secring.gpg' created
gpg: keyring `/root/.gnupg/pubring.gpg' created
gpg: requesting key 1F41B907 from hkp server wwwkeys.eu.pgp.net
gpg: /root/.gnupg/trustdb.gpg: trustdb created
gpg: key 1F41B907: public key "Christian Marillat " imported
gpg: no ultimately trusted keys found
gpg: Total number processed: 1
gpg: imported: 1
# gpg --armor --export 1F41B907 | apt-key add -
OK

これで、GPG error が出なくなりやしたので、aptitude updateはできました。
あとはマルチメディア関係インストールしないといけない。
まだ、全部はできてないな。今晩やろう。
インストールするものは、こんなもんかな?
libdvdcss2 libdvdnav4 libdvdplay0 mencoder w32codecs mozilla-mplayer libdivxdecore0 libdivxencore0
とりあえず、aptitude search DVDで引っかかったものを入れていこう。

ということで、以上、今日はここまで。
(終了午前4時でした。涙)

(追加)pismoのX-Window、ubuntuのX設定

そうそう忘れてました。
やっぱ、やった日に書かないと忘れちゃうモンですね。

  • pismoのX-Window

pismoでdebianをインストールしたら、Xがそのまま立ち上がった。と書きましたが、ウソです。
ちゃんとyabootからブートしてカーネルロード、initrdイメージロード、ルートマウントして、立ち上がります。(ここまではキャラクタ画面)
その後、Xに切り替わりますが、最初は砂の嵐みたいな画面になっちゃっていました。
そうなんです。自動認識のxorg.confでは、(おそらく垂直が)同期しないんです。
http://d-i.alioth.debian.org/manual/ja.powerpc/install.ja.txt
のb.4.13にでています。
で、ここにある方法は英語なので、よくわからないため、いつもの方法を用いました。
/etc/X11/xorg.confを直接編集しました。モニタのところです。

Section "Monitor"
Identifier "pismo LCD monitor"
HorizSync 35.0 - 120.0
VertRefresh 55.0 - 100.0
EndSection

この、HorizSyncとVertRefreshを追加しました。(値は適当にカットアンドトライで)
以上で、ちゃんと写るようになります。
ちなみにpismoは15インチですが、1024x768ドットのようです。

Express5800にインストールしたubuntuも自動認識する。
こちらはXがインストーラにも使われるため、Xが立ち上がらないわけではない。
しかし、よく見ると1024x768ドットで立ち上がっている。
家のLCDモニターは1280x1024なので、なんかぼけているし見にくい。
で、直すのにgnomeの画面解像度設定をいくらいじっても1280x1024ドットの選択肢が出てこない。
何度かXを立ち上げ直してもダメだ。
そこで、こちらも/etc/X11/xorg.confを直接編集。
こちらは、スクリーンセクション。モードが、
Modes "1024x768" "800x600" "640x480"
こんな風になっているので
Modes "1280x1024" "1024x768" "800x600" "640x480"
に変更する。
セクション全体はこんな感じ

Section "Screen"
Identifier "Default Screen"
Device "xxxyyy"
Monitor "LCD monitor"
DefaultDepth 24
SubSection "Display"
Depth 8
Modes "1280x1024" "1024x768" "800x600" "640x480"
ViewPort 0 0
EndSubSection
SubSection "Display"
Depth 15
Modes "1280x1024" "1024x768" "800x600" "640x480"
ViewPort 0 0
EndSubSection
SubSection "Display"
Depth 16
Modes "1280x1024" "1024x768" "800x600" "640x480"
ViewPort 0 0
EndSubSection
SubSection "Display"
Depth 24
Modes "1280x1024" "1024x768" "800x600" "640x480"
ViewPort 0 0
EndSubSection
EndSection

でも、これだけでは、やっぱりうまく同期しなくて、
モニタのところも直します。

Section "Monitor"
Identifier "LCD monitor"
HorizSync 35.0 - 120.0
VertRefresh 55.0 - 100.0
EndSection

このHorizSyncとVertRefreshを変更。(値は適当にカットアンドトライで)

以上です。